ブレないボールペン『ブレン』に三色ボールペンが登場しました。
ゼブラ『ブレン』は筆記時に感じるブレを徹底的に無くし、書くことへのストレスを軽減したボールペンです。単色タイプでは驚異的な完成度の高さを見せつけて大人気となりました。
関連記事 ゼブラ「ブレン」をレビュー。とにかくブレない高コスパなボールペンだ!
そして三色タイプであるブレン3Cが発売されましたが、
- 重心をペン先側に寄せてペン先がブレにくい
- ペン先がガタつきにくい
- 筆記の振動でパーツがブレないから静かに書ける
単色タイプ同様、素晴らしい完成度のボールペンです!
デザイン
外見は単色タイプに似せている
ブレン3Cと単色ブレンと並べてみると、デザインを似せていることがよく分かります。
太さも単色ブレンと差がありません。実際にゼブラのブレン公式ページを見てみると、どちらも最大径11.8 × 全長143.6ミリとなっています。
軸の表面は光沢のないマットな感じで、金額の割にあまり安っぽくありません。
口プラの銀メッキのパーツが気になる…
ゼブラのブレン3C、素晴らしすぎる多色ボールペンだと思うのだけど、口プラのここが回るのだけが本当に謎
— 団子@文房具のブログ (@S_dango) March 25, 2020
機能面に何ら影響するものではないけど気になってクルクル回してしまうし、でも回したらキュキュッと音が鳴るからもどかしい…!笑 pic.twitter.com/kGoGFSA68Y
ただブレン3Cでは口プラが銀色となっています。触ってみると金属ではなく、プラスチックに銀メッキ加工を施している模様。
このパーツ、なぜかくるくる回るんですよね。ブレン3Cで唯一気になり、改善してほしい点です。
ノックレバーが柔らかい
ところでゼブラ3Cを最初に手にしたときに「面白いなあ」と感じたのがノックレバー。
黒は今までにあまり見たことのないタイプのノックレバー。本体色と一体感があり、珍しいながらシンプルに感じられるデザインです。
赤と青は見た目は通常のノックレバーですが、触ってみると柔らかく、ゴムみたいな素材で作られています。一般的にプラスチックで作られているパーツですが、ゴムの方が肌触りがよく不快感がありません。
ノックレバーを柔らかいからこそ、優しさを感じます。ノックレバーの材質で感動するとは思いもしませんでした…!
重心位置は「ややペン先側」
一般的に多色ボールペンはペン尻側に重心が寄りやすい
一般的な多色ボールペンの重心位置は、ペン尻側に重心が乗りやすくなっています。
多色ボールペンは見てのとおり、ペン尻側にパーツがたくさん付いています。その分内部構造も複雑になりがちなので、どうしてもペン尻側に重心が寄ってしまうのです。
ペン尻側に重心が寄っていると、筆記時にペン尻側に遠心力がかかり、ペン先側の動きも大きくなりがちです。それだと、漢字のように画数が多く細かい字ではペン先が安定しづらくなります。
ブレン3Cは重心をペン先側にやや寄せている
一方でブレン3Cは重心をペン先側にやや寄せています。
といっても重心を感じるのはペンの真ん中あたり。完全にペン先側に寄っているわけではありませんが、それでもペン尻側に重心が寄っているよりもブレにくく安定して書けます。
他メーカーの三色ボールペンと比較して、ほんの1グラム程度重く作られています。
おそらく口プラの銀色のパーツが1グラムを生み出すために関係していると思われますが、これがブレにくさに貢献しているわけですね!
エマルジョンインクで書き味滑らか
ブレン3C
— 団子@文房具のブログ (@S_dango) March 29, 2020
エマルジョンインクの書き味はとても軽く、サラッと書けます
0.7ミリと0.5ミリで細さが結構違って見えますね
・はっきりと力強く太い線を書くなら0.7ミリ
・細い線でこまかく書きたいなら0.5ミリ
といった感じで選べばいいかとhttps://t.co/SmEfpjqIKi pic.twitter.com/3WmK1OogTu
ブレン3Cのリフィルにはエマルジョンインクが使われています。
エマルジョンインクは油性と水性のいいとこどりしたインク。油性インクのように耐水性があり速乾性も高く、水性インクのようにサラッと軽い書き味です。
ペン先は0.5ミリと0.7ミリの二種類
ペン先の太さは0.5ミリと0.7ミリの二種類。
0.2ミリの差ですが、実際に見比べてみると結構差があるように感じます。
- 細かく書きたい人は0.5ミリ
- 太く力強い字を書きたいなら0.7ミリ
といった感じに選べばいいかと思います。
ペン先のガタつきが少ない
多色ボールペンはそもそもペン先が垂直に降りているわけではなく、少し斜めで出てくるので、書く際にガタつきやすくなります。
それでも国産メーカーの多色ボールペンは従来品でもかなりガタつきにくく作られているのですが、ブレン3Cはそれ以上にガタつきにくくしてきたという印象。
従来品では僅かにペン先が反る感触があるのですが、ブレン3Cはペン先が反る感触が他のボールペンと比べて少なく感じます。
書いているときに音が鳴らない
書いているとペン尻側のパーツがカチャカチャと音を立てるボールペンがあります。
特にサイドノック式の多色ボールペンは音が鳴りやすいのですが、ブレン3Cは音が鳴らないようになっています。ペンを振ってみてもカチャカチャ音が鳴りません。
細かい部分ですが、書いているときに鳴る音は気になりやすいポイントです。しかしブレンはパーツのブレから生じるこの音を無くしてきたので、流石の一言!
まとめ:やはり完成度の高い三色ボールペン!
- 重心をペン先側に寄せてペン先がブレにくい
- ペン先がガタつきにくい
- 筆記の振動でパーツがブレないから静かに書ける
単色ブレン同様、強いこだわりを感じる三色ボールペンです!
口プラのパーツがくるくる回るところが気になってしまいますが、全体で見れば完成度が非常に高く、とても書きやすい三色ボールペンです。