格安万年筆3種類を比較
万年筆といえば文房具の世界でも高価なものが多く、中には云十万するような超高級品もあります。そんな『高級なイメージ』が強い万年筆ですが、安いものはなんと200円から購入できるものもあります。
今回はその格安万年筆を実際に試してみた感想を綴っていきます!
プレピー
こちらはプラチナ万年筆のプレピーという万年筆。
以前紹介したプレジールのキャップと軸をプラスチックにしたような万年筆で、構成する主要なパーツはプレジールと変わりません。…というか、プレピーの方が発売が早く、プレピーの上位版として発売されたのがプレジールのようです。デザインで見たら絶対プレジールの方が良いですよね笑
さて、プレピーにも「スリップシール機構」が搭載されていて、カートリッジを差し込んだまま一年経ってもインクが固まらないようになっています。数ヶ月放置しても書けるというのは、他の万年筆と比較しても大きなメリットですね!
書き心地は、ペン先が固く鉛筆みたいな感じでカリカリと書けます。これもプレジールと一緒ですね。
ニブは細字(F)を使っていますが、表示の通りしっかりと細い字です。またインクは滑らかで詰まることもありません。
200円という安さでありながらしっかりと実用性も備わっています万年筆ですね。この価格でここまで書けたら文句なしです!
なお今回使用したインクは黒ですが、他のインク色もあり、5色セットというものも販売されています。
Vペン
こちらはPILOTから発売されているVペン。
Vペンは「使い捨ての万年筆」です。万年筆といえばコンバーターやカートリッジでインクを補充して書くものですが、Vペンは最初からインクが充填されており、また補充することができません。インクを使い切ったらあとは処分するだけ。
ただし使い捨てということで手入れをする手間は省けます。買ったらインクが無くなるまでガシガシ書くだけ。このサインペンのような手軽さがVペンの最大のウリなのです。デザインもなんだかサインペンみたいな感じですし…笑
書き心地はというと、まるで水性ペンのような感じ。ニブの先端が丸くなっているためか書いていてカリカリ感はありませんが、その代わりに字がやや太くなってしまいます…これでも一応細字(F)なのですが。
使っていて気になるのがインクです。紙にもよりますが、結構にじみます。こういったところも水性のサインペンっぽい…。
書き味は悪くありませんが、万年筆というよりはサインペンで、インクもサインペンみたいな感じ。そのため「万年筆を使いたい!」という方には向いていないかもしれません。
ちなみに色は黒以外にも赤と青があります。このラインナップもサインペンっぽい…!
ペチット
またしてもPILOT。こちらはペチットです。
ペチットには万年筆タイプの他にも水性ペンタイプと筆ペンタイプのものがあり、ペン先を三種類から選べるペンとなっています。…今回は万年筆しか紹介しませんが笑
またインクの色が8種類から選べます。今回は黒しか使用しておりませんが、色の豊富さが他の万年筆と比べて最大のウリだと思います。
ニブの先端が丸くなっており、プレピーと比較すると柔らかな書き心地です。そしてインクフローも非常に良いのですが、字がやたら太くなってしまいます。これでも細字 (F)なのですが、細字とは思えないほどの太さ…。またインクフローが良すぎるためか、良い紙に書かないと簡単に裏抜けしてしまいます。
そして見た目の通り凄く短いペンで、全長が108mmしかありません。そのため握りづらく感じますし、ペンを寝かせて書くことができません。
滑らかさや柔らかい書き心地なのは良いのですが、細字でありながら中字・太字ほどの太さになってしまうことや、ペンそのものが短いため握りづらいところが気になるところです。
複数色揃えてノートやメモ帳を彩るための色ペン感覚として使いたい方には丁度いい万年筆かと思います!
字の太さを比較
今回使用した万年筆は3種類ともFを使っていたのですが、字の太さはこんなにも違いました。特にペチットの字は凄く太いですね。プレピーと比べて2倍の太さはあると思います。
オススメはどれか?
今回紹介した格安万年筆で個人的なオススメは『プレピー』です。200円という安さでありながら、使ってみて不満に感じるところがなかったというだけでも凄いペンだと思います。インクフロー、字の太さ、書き味等々、どれを見ても良い感じです。
ペチットについては短くて握りにくいところが最大のネックに感じました。もう少し長ければ…。
Vペンについてはインクが滲むのがどうしても気になってしまいます。水性ペンのような書き味はこれはこれでなかなか魅力的だったのですが…。
というわけで、オススメの格安万年筆はプレピーです!
最後に
団子