折れないシャーペン5種類+αをレビュー!オススメポイントや比較あり

折れないシャーペン5種類を比較

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5種類の折れないシャーペンをレビュー・比較してみた

折れないシャーペン

いわゆる『折れないシャーペン』が充実してきました。2009年にオ・レーヌが発売されて、2016年12月までに5社から折れないシャーペンが発売されています。

今回は5社から発売されている折れないシャーペンを実際に購入し使用してみて、その感想と比較を書いてみました。

オ・レーヌ プラス(プラチナ万年筆)

オ・レーヌ01

元祖折れないシャーペンといえばプラチナ万年筆のオ・レーヌ。2009年にオ・レーヌが発売され、それ以降オ・レーヌシールド、そしてオ・レーヌプラスと進化しています。

オ・レーヌ02
なぜオ・レーヌは芯が折れないかは、ペン先のオ・レーヌ機構に理由があります。

  • ペン先カバー(クチプラ)に内蔵されたオ・レーヌガードが内側で芯を常時ガード
  • 内部スプリングで芯をスライドさせて力を吸収し保護
  • パイプスライド機構により書いていないときは先端を収納できる

これらのオ・レーヌガードの特性が「芯が折れない」を実現しているのです。

その後2014年に発売されたオ・レーヌ シールドでは、「二重構造のペン先カバー」と「ボディー素材に硬度・耐候性に優れたMS樹脂」を採用したことで初代オ・レーヌよりも耐芯構造が向上。更に2016年に発売されたオ・レーヌプラスでは、新タンクガード構造により落下の衝撃による耐芯強度がアップしました。

落下の衝撃による芯タンクの揺れを抑制する「芯タンクガード」構造考案により、耐芯強度がアップしました。これにより落下耐久試験では初代「オ・レーヌ」に比べ「オ・レーヌ プラス」は、 およそ倍の耐芯強度となりました。
引用:初代「オ・レーヌ」の倍の耐芯強度を持つ「オ・レーヌ プラス」誕生

今回はオ・レーヌシリーズの最上位モデル『オ・レーヌ プラス』をレビュー。

オ・レーヌ03

オ・レーヌ プラスで書く際のポイントとしては、ワンノックでパイプだけ出しても書けるということです。パイプだけ出ている状況でペン先を紙に当てるとパイプがスライドして芯が出てきます。ペンごとに書きやすい芯の長さがあるかと思いますが、オ・レーヌ プラスではパイプがスライドするおかげで常に最適な芯の長さを実現してくれますし、そして常にパイプが芯を保護してくれるため芯が折れません。

オ・レーヌ03

一回ノックすれば短くなるまでパイプがスライドして芯の長さを保ちつつ、常に保護された状態のため折れ知らず。またペン先カバーにパイプが隠れるまで書けるので、一回のノックで非常に長い時間書くことができます。ちなみに芯が補充されている場合は残芯0.5mmまで書くことができるため、「芯が短くなって、芯がパイプに引っ込んでいく」…なんてこともありません。とにかく書くことに集中できるシャーペンになっています。

書き心地については一般的なシャーペンとほとんど変わりません。ペン先が特殊なシャーペンというと「クルトガみたいに揺れるんじゃないか」と考える人もいるかもしれませんが、オ・レーヌ機構はこれでもか!これでもか!というくらいに芯を固定しているので揺れることはありません。今回検証した5本の中で最も通常のシャーペンの書き心地に近いペンです。

ただし、ペンをかなり寝かせて握る人は要注意。オ・レーヌ プラスを斜め45°くらいの角度で握りながら使うと、パイプが紙に引っかかる感覚があります。私は絵を描く際に…特にラフスケッチやあたりを描く際にかなりペンを斜めにして描くのですが、斜めにしすぎるとパイプがスライドして出てくる芯の長さでは足りず、芯を長めに出しておく必要がありますただ芯を出しすぎるとオ・レーヌ機構の恩恵が全然感じられません。そのため、ペンを斜めに持つ癖のある人にとっては書きづらさを感じるかもしれません。

とにかく芯が折れるのが嫌!書いているときも中折れも嫌だ!という人にとって最適のシャーペンではないかと思います。

      • 出している芯が折れないだけでなく中折れも防止するのでとにかく折れない!
      • パイプスライド構造で一回のノックで長く書けるので、書くことに集中できる。
      • 書き心地が一般的なシャーペンに近い。
  • ペンを斜めに握るとパイプが紙に引っかかってしまう

オレンズ(ぺんてる)

オレンズ01

2014年2月にぺんてるから発売されたオレンズは、書いているとパイプがスライドしていくので、芯を出さずに書くことができます。

まあ芯を出さずに書くだけならオ・レーヌ プラスや後で紹介するクルトガ パイプスライドモデルでもできるのですが、オレンズの特徴はとにかく芯が細いこと。通常のシャーペンは最も細くて0.3mmですが、オレンズはなんと0.2mmという細さ。
※芯の太さは0.2mmと0.3mmの二種類あり。

オレンズ02

0.3ミリ(左)と比較してもやっぱり細い!この細さこそがオレンズ最大の特徴なのです!

芯が細いと書いている途中に折れやすくなるものですが、芯を出さずに書けて、書いている途中もパイプが保護してくれるので芯が折れないというわけです。またオ・レーヌ プラス同様、パイプがペン先カバーに隠れるまで書くことができるので、一回ノックすれば長々と書くことに集中することができます。

オレンズ03

書いている最中に折れることを気にせずに細い文字や線が書けて、芯の片側だけ減っていっても線は細いままなので途中でペンを回す必要もありません。細かくノートを取る人には嬉しいシャーペンです。

またパイプが口金に潜っていくので、ペンを落としてもペン先が潜った状態であればパイプが曲がる心配がありません。

ただし、細さ故のデメリットもあります。一つは、筆圧が強い人はたとえパイプで芯が保護されていても芯が折れてしまうことです。折れるというよりは欠けるといった感じなのですが、パイプが守ってくれるからといって芯が耐えられないほどの力を加えると当然折れてしまいます。そしてもう一つは、ペンを落としてしまうと芯が中折してしまうことです。オレンズはオ・レーヌ プラスのように耐衝撃性が優れていませんし、芯が細いので強い衝撃がかかると中折してしまいます。また0.2mmの替芯が10本入り200円とシャーペンの芯としてはかなり高価。芯が細いのが最大の強みなのですが、それが弱点でもあるのです。

とは言えオレンズは従来の芯が細いシャーペンの「折れやすい」という悩みを解消したシャーペンと言えます。

  • 他のシャーペンと比較しても芯が細いので、ノートにたくさん細かく書き込める
  • パイプがスライドして一回のノックで長く書けるので、書くことに集中したい
  • パイプが口金に潜るので、パイプが曲がる心配が軽減される
  • 芯が細いが故に筆圧が強いと芯が欠けて、ペンを落としてしまうと芯が中折してしまう
  • 芯が10本入り200円と高価

オレンズネロ

3000円の超ハイグレードなオレンズネロが発売されたので、購入してレビューを書きました。オレンズネロは使い心地もプレミアムで最高のシャーペンです!究極の折れないシャーペンです。

ハイグレードな折れないシャーペン『オレンズネロ』が最高な件

デルガード(ZEBRA)

デルガード01

2014年11月にZEBRAから発売された折れないシャーペンデルガード

それまでに発売されたオ・レーヌやオレンズといった折れないシャーペンはパイプがスライドして芯を守るといった構造で、芯を出さなくても書けるようになっていました。しかしデルガードはそれらとは違う構造『デルガードシステム』で「折れない」を実現しています。

デルガード02

垂直方向に力が加わった際に、軸に内蔵されたバネがクッションとなり力を吸収して芯を折れから防いでくれます。そして凄いのがペンを斜めで握ったときで、芯が折れてしまいそうな角度でもガードが下りてきて、芯が折れるのを防いでくれるのです。文字で説明しても分かりづらいかと思うので動画にしてみました。

こんな感じでペンを斜めにして文字を書いてもガードが下りてくるので芯が折れません!
※但し芯が出すぎていると流石に折れてしまいます。ノック3回までは折れません。

ただ折れないだけじゃなく、軸内部に芯を誘導する部品がついていて芯が詰まらないようになっており、安心して書くことができます。またパイプスライドのシャーペンと違ってデルガードは芯を出す必要があるのでノックの回数が増えてしまいますが、パイプスライドほどペンを斜めに握ってもあまり紙に引っかかるような感触がありません。

欠点としては、まずデルガードシステムにより芯が揺れるのでペン先が定まらないことがあります。内部のバネで力を吸収しているのですが、強い筆圧で書いた後に力を緩めるとバネが戻る拍子に線が揺れてしまうのだと思われます。これに慣れるまではこれがストレスになってしまうかもしれません。

ちなみに芯の太さは通常の0.5mm以外にも、0.3mmと0.7mmモデルが存在します。0.5mmだと片減りが気になってしまうところですが、0.3mmだとあまり気になりません。また0.7mmは折れない・詰まらない・芯が太いのでマークシート式の試験で活躍すること間違い無し!芯の太さが選べることもデルガードの強みと言えるでしょう。

  • デルガードシステムによりペンを垂直にして書いても斜めにして書いても芯が折れないので、ペンの握りを使い分けられる
  • 軸内部に芯を誘導する部品がついていて芯が詰まらない構造になっているので、芯詰まりに悩まない
  • 芯の太さを選べる。特にマークシート試験用のペンを探している人はオススメ!
  • デルガードシステムによりペン先が揺れてしまう

クルトガ パイプスライドモデル(uni)

販売累計6000万本という驚異的な大ヒットを叩き出したuniのクルトガシリーズですが、2015年11月に『クルトガ パイプスライドモデル』が登場しました。

芯が折れない理由はパイプスライドを採用しているため。オ・レーヌ プラスやオレンズ同様に芯を出さずとも長く書くことに集中できます。もちろんクルトガエンジンを搭載しているので書いていると芯が回って片減りせずに芯がとがったまま。筆記中は芯が短くなると一緒にパイプがスライドしていくので、常に芯が保護されている状態です。芯がくるくる回りながらパイプがスライドしていくという何だかすごく中二心をくすぐるメカニカル…!

パイプスライド構造には他にもメリットがあります。使っていないときはパイプを収納できるため、「落としてペン先が曲がってしまった…」なんてことを避けることができます私が日頃から愛用しているクルトガローレットモデルはパイプを引っ込めることができません。

欠点としては、通常のクルトガ同様にペン先が動きます。常日頃からクルトガを使っている人にとっては何ら問題ないことかと思いますが、芯がぶれるのが嫌でクルトガを使わない人がいるのを考えると欠点というしかありません。ちなみに余談ですが、「クルトガを使ってみたいけどペン先が動くことに抵抗感がある」と考えている人は、クルトガ ハイグレードモデルやローレットモデルがオススメです。パイプはスライドしませんが、通常のクルトガよりも明らかにペン先がぶれません!

通常のクルトガのパワーアップモデルと言えるシャーペンなので、クルトガを好んで使っている人は乗り換える価値あり!

  • クルトガエンジンを搭載で常に芯がとがり続けるので、線が太くならず細かく書ける
  • パイプスライドで一回のノックで長く書けるので、とにかく書くことに集中できる
  • パイプがペン先カバーに隠れるため、ペンを落とした拍子にパイプが曲がることを防ぐことができる
  • ペン先がカタカタと音を立てるほどに動くのが気になってしまう

アドバンス

クルトガエンジン(2倍速)搭載+パイプスライド搭載の新しいシャーペン『アドバンス』が発売されたのでレビューを書きました。クルトガパイプスライド同様にパイプが芯を保護してくれるので折れにくく、ペン先の揺れが軽減されています。

更に進化したクルトガエンジン搭載シャーペン『アドバンス』のレビュー

モーグルエアー(PILOT)

かつてはドクグリことドクターグリップで一斉を風靡したPILOTですが、クルトガの登場以降はかなり目立たない存在になってしまいました。そんなPILOTから2016年12月に発売されたのがモーグルエアーです。

モーグルエアーで最も特徴的なのはフレフレ機構を搭載していることです。フレフレ機構といえばドクターグリップにも採用されている「ペンを振ったら振ったら芯が出てくる」あの機能。芯が短くなってもペンを振れば芯が出てくるため、わざわざペンを持ち替える必要がありません。

折れない仕組みとしてはどことなくデルガードと似ており、強い筆圧がかかると芯が潜って力を吸収して折れないという仕組みになっています。デルガード同様、筆圧を吸収するバネが内蔵されていますね。垂直方向からかかる筆圧については、デルガードとほぼ同等の方式で衝撃を吸収して芯を守ります。パイプが紙に引っかかるような感触も当然ありません。

しかしこのモーグルエアー、ある問題を抱えています。モーグルエアーは斜めから筆圧がかかる場合でも潜って力を吸収しようとするのですが、限界まで潜ってしまうとそれ以上力を吸収できなくなり芯が折れてしまいます一方デルガードの場合、斜めから筆圧がかかるとガードが下りてきて芯を守ってくれるので折れません。斜めから筆圧がかかった際の芯の守り方についてはデルガードよりも劣っていると言わざるを得ません。また斜めから筆圧をかけるとプラスチックが擦れる感触が伝わってきて、これがやや不快に感じます特殊なシャーペンなのでペン先が動くことは覚悟していましたが、この感触は流石にいただけません。

フレフレ機構は便利ですが、他の折れないシャーペンと比較すると魅力に欠けていると言わざるを得ません。

  • 垂直に近い角度から筆圧がかかると潜って力を吸収してくれるので芯が折れない
  • ドクターグリップ同様にフレフレ機構がついているので、芯が短くなっても振って芯を出すことができる
  • ペンを斜めにしすぎると筆圧を吸収しきれなく可能性がある
  • ペン先が動く際に、プラスチックが擦れる感触が伝わってくる

no-noc(OHTO)

OHTOのシャーペン『no-noc(ノノック)』は折れない!ノック不要!

2017.06.27

この記事を最初に投稿した後にOHTOから発売されたno-noc(ノノック)。

別でレビュー記事を書いたのですが折れない・ノック不要でオレンズネロと同じようにひたすら書くことができます。まだまだマイナーなシャーペンですがかなりオススメのシャーペンです!

最後に:結局どれがいいの?

5種類の折れないシャーペンを実際に使ってみてレビューを書いてきたのですが、結局どれがいいのでしょうか。

個人的にはクルトガ パイプスライドモデルが気に入りました。これは普段からクルトガを使っているというのもあるのですが、やはり書いている最中に文字が太くなってペンをくるくる回す必要がないクルトガエンジンの力は偉大です。そんなクルトガにパイプスライドが加わわればまさに鬼に金棒!細い線が書けるという点ではオレンズも0.2mm芯が使えるのですが、芯が細いが故に中折れしてしまうのが悩みどころです。

そしてノノック! 折れない・ノック不要の高機能を500円で実現しというだけで素晴らしいのひとこと。それもちゃんと実用に足るレベルまで仕上げています。0.5mm芯のため片減りするのがやや気になりますが、それを考えてもオススメできる優秀なシャーペンです!

もちろん他のシャーペンにも良いところがあります。特にデルガードは斜めから筆圧をかけてもガードが降りてきて折れず、パイプスライドではないため紙に擦れる感触がなく、それに加えて芯詰まりを防止したかなり魅力的なシャーペンでした。他にも、オ・レーヌ プラスは「通常のシャーペンの書き心地が好き」とか「とにかく折れないシャーペンが良い!」という人には最適だと思います。オレンズは「細かい字を書きたいけどクルトガはペン先が動くから嫌」という人に適したシャーペンでしょう。デルガードはまたモーグルエアーはドクターグリップのフレフレ機構がペンを握り直すことなく芯が出せるのが便利です。

当然人によって選ぶ基準が違うものなので、何を重視すべきかを考えてから最適の一本を選ぶといいでしょう。

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折れないシャーペン5種類を比較