台湾のデザイン会社「物外設計」の文房具ブランド『ystudio』のシャーペンを購入しました。
お値段なんと10,000円! 真鍮製の高級文房具です!
今回はystudioのシャーペンのレビューを綴っていきます。結論から書くと、デザインも質感も使い心地も良いシャーペンでした!
ystudioとは?
高級感のある箱を開けると「物外」というロゴが記載されています。「物外」には『物の外にある真の意味を伝えたい』という意味が込められており、オブジェクトそのものよりもそこにある趣を大切にしているそうです。
ロゴが描かれた紙をめくると本体登場。全面的に真鍮が使われたとにかく高級感たっぷりなシャーペンです。ystudioの製品はこのシャーペンに限らず、他の製品も真鍮で作られています。
う、美しい…!
高級感、重厚感、どれも素晴らしいシャーペンです。また指で触れる質感がうっとりするほど良い感じで、ずっと触っていたいほど…!
ファーストインプレッションとしてはとにかく美しい! 今回ystudioのシャーペンは、これまで購入した文房具の中で最も美しいものの一つと言ってもいいでしょう!
ystudioの真鍮製シャーペン『YS-STAT-01』
デザイン
六角鉛筆のようなフォルムの、クリップすら無い非常にデザイン。真鍮の素材をそのまま活かしたシンプルさです。
真鍮が黄金色なので派手なようにも思えますが、このシンプルなデザインには江戸時代の美的観念である「いき」を感じます。「物外」という意味には「いき」に似た意味も込められているのかもしれません。
軸の太さは10.5ミリ。なお鉛筆の軸の太さはJIS規格で8ミリ以下と定められているため、鉛筆よりも結構太いです。
芯について(太さは0.7ミリ)
芯の太さは0.7ミリ。購入時に付いていた芯はかなり脆かったので、ぺんてるAinの0.7ミリ(HB)に入れ替えてみたのですが、問題なく使えます。
1回のノックで2ミリも芯が出てきます。手持ちのGRAPH1000の場合5回ノックしてようやく2ミリ出てくるといった具合。
出てくる芯が長いので「書いたらすぐ折れるんじゃないのか…?」と思ったのですが、芯が太いためか想像以上に折れません。
※ちなみに元々付いている芯の場合割とすぐに折れるため、やはり芯はすぐに入れ替えたほうが良いかと思います。
書き味
ystudioのシャーペンを握ってみて思ったのが「握りやすい!」ということ。六角形が非常に手にしっくり来て、ずっしりとした重みであまり力を入れずに書けます。
また真鍮むき出しの軸を握るのが何とも心地の良いこと。ペンを握る手の指で思わず撫で回したくなるような質感です。
シャーペンというよりは鉛筆に近いかなあと感じます。芯が太くて書いているうちに段々と片減りしていき、線が太くなっていくのがまた味わい深いんですよね。書いていて凄く楽しい!
団子
真鍮製の超高級なシャー芯ケース『YS-STAT-07』
今回シャーペンだけでなく、シャーペンの芯ケースも買いました。
以前にもオートの真鍮製シャー芯ケースを購入したことがありますが、それよりも更に高級なのがystudioの芯ケース。
キャップはねじ巻き式。シャーペン同様に重厚感があり、やはり真鍮の質感が素晴らしい…!
かなり厚みがあり安心感は抜群。ペンケースを大量の荷物の中に入れておいても、まずこの芯ケースが潰れることはないでしょう。
今回0.7ミリの芯を入れてみましたが、この太さでは一度に36本までしか入りませんでした。というわけで入らなかった分につきましてはシャーペンの中に予備の芯として入れてあります。
蓋を締め切ったときに一切のズレがなく、精工な作りなのが伺えます。非常に芸術点が高いですね!
団子
ystudioの文房具の手入れについて
ystudioの文房具は無垢真鍮で作られているため、皮脂や汗などが付着すると緑青(ろくしょう)と呼ばれる青緑色の錆が起きてきます。
緑青が起こると真鍮本来の美しさが損なわれ、また手に錆の臭いが付着してしまいます。これをエイジングと見ることもできますが、しかしやっぱり手入れした方が美しいんですよね。
そこで役立つのがアサヒペンのサヒペンの「金属みがきピカピカン」。
→真鍮製ペンの錆落とし・お手入れに、アサヒペンの「金属みがきピカピカン」をおすすめしたい
無垢真鍮製の文房具をメンテナンスするのにおすすめの金属磨きです。ピカピカンで磨けば錆が落ちてピカピカに、また錆の発生を抑えてくれる効果もありますよ!
真鍮製ペンの錆落とし・お手入れに、アサヒペンの「金属みがきピカピカン」をおすすめしたい
ものすごく愛着が湧く文房具である
使ってみて感じたのが、「愛着が湧く文房具だなー」ということ。真鍮素材そのままで金色に輝いているものの、しかし気取らないシンプルなデザインなので、結構ガシガシ使いたくなります。手に持ってみると派手さは感じません。
使っているうちにいずれ傷がついてしまうと思いますが、傷つくことによって真鍮素材の良さが一層発揮されるかなと楽しみになっています。使えば使うほど素材が風合いを増していき、更に趣を感じられるペンになるだろうと期待しています。まるで革製品のようですね笑
団子