おすすめの高級ブランドボールペンをご紹介

スタバのボールペン『STARBUCKS TOUCH The Pen』をレビュー!かざして決済できるがボールペンとしてはイマイチ

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大手コーヒーチェーンのスターバックスが、WEBサイト限定でボールペン『Starbucks Touch The Pen』の販売を開始しました。

FeliCaを内蔵しており、スターバックスカードとして決済可能な仕様になっております。

最初にTwitterでスタバペンの発売を知ったときは正直全然期待していませんでした。しかしその後に大手文具メーカーのゼブラが協力していることを知って「これは期待してもいいのでは?」と思いStarbucks Touch The Penの購入を決意。

買ってみて実際に使ってみましたが、ちょっと厳しい評価を付けざるを得ないというのが正直なところです。試みは面白いのですが、それが仇となっているように感じます。

開封

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スタバペンは高級ボールペンのように立派な箱に入って送られてきます。まあ実際に結構良い値段ですのでね…!

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中を開けると「STARBUCKS TOUCH The Pen」の文字と、バンドで固定されたボールペン本体が登場。

シルバー・ホワイト・ブラックの三色ある中で、今回私が購入したのはブラックになります。コーヒーっぽい色を選択してみました!

デザインと構造

外見

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外見を見ると、ペン先からペン尻にかけて太くなっていくデザインになっています。ボールペンとしては珍しい形です。

その形状に合わせてクリップもかなり幅広な設計になっています。

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側面を見ていくとスターバックスのロゴ。

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そしてゼブラのロゴがプリントされています。

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軸は樹脂製。デザイン的に結構重たそうに見えますが、重さは28グラムと高級ボールペンでは割と見かける重さ。ただ見た目のとおり重心はかなりペン尻の方に寄っています

ペン尻にFeliCaが内蔵されている

このボールペンの最大の特徴はスタバで決済できることなのですが、決済できる仕組みとしてFeliCaが内蔵されています

ペン尻側が太くなっているデザインは、おそらくFeliCaのチップを内蔵するために必要な幅を確保するために採用されたのだと思われます。

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裏側には「スタバカードの番号やPINコードが記載されているからな!」というシールが貼ってあります。

このシールを剥がすことでスタバのマイページとの連携に必要なカード番号とPINコードを確認できます。

分解してみた

とりあえずペンを入手したら書く前に分解してみたくなるのが文具好きの性というもの。

ただどうもこのスタバペンは分解できるパーツが少なく、口金と軸を離すくらいの分解しかできなさそうです。

そんなわけで口金と軸を離してみたのですが…。

https://x.com/S_dango/status/1181469000665989120?s=20

なんとまあ口金がネジ巻式ではなく、ただ軸に差し込んであるだけでした。

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珍しいタイプの構造ですね。おそらくFeliCaが内蔵されている分、回転繰出式のボールペンによく見られる軸を回転させる構造が難しかったのではないかと予想しています。

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リフィルはゼブラのNJK-0.5の茶色が入っていました。

サラサセレクトのリフィルで、市販されているものなので問題なく交換可能です。こちらのリフィルは他にも色が複数、またペン先のボール径が0.3ミリ・0.4ミリ・0.5ミリの三種類あるので好みに応じて交換できます。

NJK-0.5芯 茶 N(RNJK5-E)

ボールペンとしてレビュー

口金を回すタイプの回転繰出式

ペン先の繰出方式は、口金を摘んで回転させるタイプの回転繰出式です。

FeliCaを内蔵させる都合上、胴を回転させる方式が取れなかったため、口金を回転させる方式を採用したのだろうと思われます。

円錐型の金属なので回す際に若干滑りますが、そこまで不便に感じるほどではありません。

書き味

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さて問題の使用感ですが、書き味はお馴染みのサラサのもの。軽い筆圧でサラサラとインクが出てくれます。

インクフローは快適の一言です!

口金が揺れる

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しかし書き続けていると違和感に気づいてしまいました。

「口金がなんだか揺れている…?」

スタバボールペンを握る際に人差し指が口金に触れるような握り方をしているのですが、書く度にペン先から人差し指へ振動が伝わってきます。それが非常に気になるし、書く際のノイズでしかありません。

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おそらく口金が軸にしっかり固定されていないのが振動の原因だと考えています。

口金と軸をそれぞれ左右の手で摘みながら上下反対方向へ力を入れてみると、カタカタと揺れる感触が伝わってきます。ネジ巻式の口金では普通このような揺れはありません。

口金に触れないよう軸の中心あたりを握ってみるが…

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口金に指が触れていると揺れているように感じるならば、「じゃあ口金に指が当たらないようにすればいいんじゃね?」と思ったわけですよ。

今度は口金に指が当たらないよう、ボールペンの軸の中心あたりでペンを握ってみたのですが…。

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全く書けないことは無いのですが、角度が小さすぎてチップ(ペン先部分)の回転してくれません。

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ボールペンはペンと紙の角度が小さくなりすぎると、ペン先のボール以外のところが擦れてしまうため書きづらくなります。

うーん、これは書きづらいとしか…。

決済するときの使い方

スタバボールペンの使い方

支払いの際に、レジにて「タッチ決済でお願いします」と伝えましょう。

すると店員さんがFeliCa用の決済機を起動してくれるので、スタバボールペンをかざせば決済完了です。

胸ポケットに挿したスタバペンをスッと取り出して決済できればとてもスムーズですな。

まとめ

ペンとしての完成度はイマイチ

正直言って、これをスタバペンを日常的に使いたいかと聞かれたら「使わない!」と断言します。

書く際に口金が揺れるのは残念としか言いようがありません。その分ポイントがブレるということでもありますし、何よりも揺れが指先に伝わってくるので気になって集中できません

FeliCaと一体化させてSTARBUCKS TOUCHとして決済できる点は面白い試みだと思いますが、文具としては今ひとつの出来です。

話のネタになる

ただスタバペンを使って決済すると、スタバの店員さんからウケます

他にも人に話したら「これが件のスタバのボールペンか!」みたいな感じでちょっとしたコミュニケーションが生まれるので、色物が好きな人にとっては買う価値がある!…かも!?

改良の余地あり!

何よりもまず口金が揺れないよう改良して頂きたいなと!

書くときに感じる揺れがなくなるだけでもかなり使いやすくなります。

ゼブラならきっとやってくれるはず…!