アウロラはイタリアのペンブランドで、イタリアで初めて万年筆を作ったメーカーとして知られています。
彩り豊かでおしゃれな高級万年筆で有名ですが、ボールペンも製造しており、ボールペンも万年筆に負けず美しいデザインとなっています。
今回はアウロラブランドのボールペンの中では金額的に最も安いながらも、おしゃれなデザインとカラーで人気の高い『スタイル』というシリーズのボールペンを紹介・レビューしていきます!
デザイン
前衛的なカラーと正統派なデザインの融合
アウロラ スタイルの特徴はなんと言っても前衛的なカラーでしょう。
高価格帯のボールペンはブラックやネイビー、ボルドーといった重厚感と渋さを感じるカラーが多いのですが、スタイルは躍動感溢れるカラーもあります。フェミニンなカラー故におしゃれなボールペンを求める女性にもおすすめです。
それでいてデザインはレトロさも感じられ、高級ボールペンとして正統派なものに仕上がっています。
前衛的なカラーと正統派なデザインが融合した、イタリアンブランドならではのおしゃれなボールペンとなっています。
実はノック式
スタイルを購入後に気づいたのですが、このボールペン実はノック式になっています。
ペン尻側が太くなっているのもあって繰出方式がツイスト式かなと思っていたのですが、いざ持ってみたら回転せず。ペン尻の指で押し込むと沈み込んでカチッと音が鳴ってペン先が出てきたのでびっくりしました。
ノックボタンが付いていない分、デザインとして重厚感があります。
カチッと音がなるのはやや安っぽく感じてしまうところもあるのですが、しかしノック式であるが故に片手でサッとペン先が出せて書き込めるのはメリットと言えるでしょう。
高級感はあるものの、細部を見るとやや「粗さ」も伺える
パッと見ると非常に高級感のあるデザインのボールペンですが、細部を見るとやや安っぽく感じてしまうところもあります。
クリップの根本部分は完全に埋め込まれておらず、少し浮いたように見えます。ペン尻に埋め込まれたイチョウの葉型のパーツで留めているものと思われますが、それならいっそのことクリップをリング状のものにしてよかったのではと思いました。
近くで見て初めて気づく程度のことなのですごく気になるというわけではありませんが、細部にもこだわってほしかったなというのが正直なところです。
使用感について
握りやすさ
重厚感のあるデザインではありますが、軸は樹脂製で手に持つと非常に軽く感じます。
見た目どおりペン尻側に重量が寄っているため、ペンを寝かせるような角度で握ると持ちやすいです。
純正リフィルの書き味は、書き出しが特に掠れやすい
肝心の書き味ですが、純正のリフィルは書き出しが特に酷く掠れます。
書き出しは特に筆圧を込めないと上の写真のように掠れてしまいます。一度インクが出始めるとあまり筆圧を込めずとも書けるようになりますが、ただその後もたまに掠れて線の濃さにムラができてしまう印象。
重い書き味ではありませんが、掠れてしまうのはやはり気になってしまうところです。
パーカータイプリフィルとの互換性あり
ちなみにアウロラのボールペンはリフィルがパーカータイプとなっており、互換性に優れています。
例えば滑らかな書き味で有名なジェットストリームのリフィル『SXR-600』が使用可能。インクフローが良くて掠れにくく、軽い筆圧でもしっかり濃い線が描けます。
またAmazonで購入可能できるゲルインクを搭載したiungoのリフィルもおすすめ。水性のゲルインクだから書き味がとても軽く、しかも10本入で1,000円以下とコストパフォーマンスにも優れています。
気になる点はあるものの、おしゃれを求めるなら非常に素晴らしいボールペン
- 前衛的なカラー
- 伝統的な重厚感のあるデザイン
- やや作りの甘さが感じられる
- 書き味は良いとは言えないもののリフィル交換で改善できる
細部の作りや書き味にやや気になる点を抱えつつも、イタリアンブランドならではのおしゃれなデザインはやはり目を惹くものがあります。
書き味については正直掠れやすいのが気になるところですが、しかし互換性のあるジェットストリームのリフィル等のリフィルと入れ替えることで、滑らかな書き味を実現できます。
「おしゃれなボールペンが欲しい!」という人におすすめしたいボールペンです!