ワンチャーから発売された、オレンジ色の透明軸が美しい『ハワイアンライプ万年筆』を購入しました。
ワンチャーと言うと、以前にアイドロッパー式の万年筆『クリスタル万年筆』を紹介しました。
アイドロッパー式の万年筆を初体験!ワンチャー『クリスタル万年筆』
この記事を書いた後に担当の方から「新商品ができました」と、商品写真付きでご連絡頂きまして、非常に興味があったので購入しました。
今回はワンチャーの『ハワイアンライプ万年筆』のレビューを綴っていきます。結論から書いてしまうと、見た目も書き味も素晴らしい万年筆でした。
コンセプトは「コーヒー」
こちらがハワイアンライプ万年筆。透明なオレンジが美しい…!!
当ブログのテーマカラーともマッチングした万年筆ですね!笑
ちなみに万年筆本体の他にインクカートリッジが付属されております。
こんな案内書も付いてきました。ここに記載されていますが、ハワイアンライプ万年筆の美しいオレンジ色は、収穫前の熟したコーヒーの実の色を表現したものになります。
正確にはオレンジ色ではなく、バーガンディー色と呼ぶそうです。
世界三大コーヒーの産地 南国の楽園ハワイ。 ゆったりとした時間の流れと、雄大な大自然の景色は、私たちを幸福な 気持ちにさせてくれます。ハワイ独特の雰囲気とでも言いますか。 この自然のエネルギーを求めて、毎年多くの人々がハワイを訪れています。 今回のワンチャー限定 万年筆ハワイアンライプは、この雄大な自然の中で 育ったコーヒー豆の、程よく熟した赤みのあるバーガンディー色を基調と しました。 夏の真っ只中、9月頃からから始まる収穫時期、農園一帯に広がる コーヒー豆の色彩と豊かな香りを感じて頂ければ幸いです。 この最新作のコンセプトの実現に当たり、ハワイ農園で23年間コーヒー 農園の開発・維持管理に従事した職人秋山氏に万年筆の監修を 依頼いたしました。 ワンチャーとコーヒー職人秋山氏の運命的な再会から誕生した、最高に 美しいハワイアンライプ万年筆です。
コーヒーの産地ハワイで、熟したコーヒーの実の色を表現した万年筆。それがハワイアンライプ(Hawaiian Ripe)という名前がつけられた所以なのです。
ビニールから取り出してみました。天然色なオレンジ色…否、バーガンディー色がやっぱり美しいですね。透明さ故にみずみずしさも感じられます。
また透明であるが故にインクの残量も確認しやすいのもいいですね!
セーラー万年筆『プロフェッショナルギア』のOEMモデル
ところでハワイアンライプ万年筆のキャップにはセーラー万年筆の錨のマークが描かれています。ちなみに箱もセーラー万年筆でした。
ワンチャーの担当者に確認してみたところ、ハワイアンライプ万年筆はセーラー万年筆のOEM商品になるそうです。
先程の案内書にも記載されていますが、ハワイアンライプ万年筆はプロフェッショナルギアをベースに作られた万年筆になります。
ニブもプロフェッショナルギアのもので、こちらにもセーラー万年筆の錨のマークと、創業年である「1911」が掘られています。それにしてもこのニブ、うっとりするほどカッコいいですな…。
セーラー万年筆はワンチャー以外にもOEM商品を製造していますが、担当者曰く透明カラーはワンチャーが提案したものだそうです。透明カラーの万年筆は非常に人気で海外からの問い合わせも多いそうですが、現在は日本国内でのみしか販売しておりません。
またワンチャーではハワイアンライプ万年筆以外にも、透明カラーの万年筆を扱っております。こちらも是非ご覧ください。個人的には枝垂れ藤も超欲しい…!
ハワイアンライプ”インク”もある
コンバーターはプロフェッショナルギアで使えるものでOKです。
コンバーターにつきましても、ワンチャー公式サイトからも購入することができます。
さてさてこれからインクを吸入していくわけですが、ハワイアンライプには万年筆本体以外にも、インクもあります!
というわけでこちらがハワイアンライプインク。ワンチャーオリジナルのインクになります。
こちらはオレンジ…というわけではなく、褐色といった感じ。
こう見てみると結構赤い…?
ところで万年筆は手に入れてからインクを吸入しているときが一番ワクワクするんですよね。どんな書き味なのかとか、
ハワイアンライプ万年筆の書き味
万年筆本体
インクも吸入できたので早速書いていきます!
インクフローは良好。ニブが柔らかくて紙に引っかかる感触はなく、ぬらぬらと書けます。
また重心とペンの長さも良い具合で、非常に握りやすいのも魅力的。重心の位置が悪いとペン先が定めにくいためニブに近いところを握ってしまい指を汚してしまうことがあるのですが、この万年筆は重心と長さが握りやすく、リラックスしながら筆記できます。
ちなみに今回ペン先の太さはEF(極細)を選びましたが、想像していたよりはやや太い字に感じました。しかしながら漢字を書くのにも困らない太さなので、普段使いで考えても全く問題ないかなと思います。
インクについて
インクについてはまさしくコーヒーを思わせる色。味わいのあるとても良い色ですが、やや裏抜けが気になるのというのが正直なところです。
ハワイアンライプ万年筆でコーヒー色の字を書くこと。例えるなら、熟した果実からコーヒーを抽出している…そんな感じでしょうかね!笑
書き味も握りやすさも素晴らしい万年筆ですが、生まれた背景を知っていることで記される文字もまた味わいのあるものに感じられますな…!!
なんと本物のコーヒーもついてくる!
ハワイアンライプ万年筆を購入すると、なんと本物のコーヒーがついてきます! ハワイアンライプ万年筆誕生の由来となった秋山氏のコーヒーです。
コーヒーは既に挽いたものになりますが、飲むにはドリッパーとコーヒーフィルターが必要です。
味はと言うと…とても香りが良く、コクがあって美味しいです!
口に含むと豊かな味わいが広がり、喉を通る際に鼻から香りな抜けていきます。ただただウマい…!
生まれたキッカケとなったコーヒーを味わいながら、ハワイアンライプ万年筆で思ったことを書いてみる…なかなか趣深いですね!
最後に
団子
ニブが柔らかく、ぬらぬらと書けます!
透明軸でインクの残量が分かりやすいというところも大きなポイントです。
コーヒーがきっかけで生まれた万年筆で、コーヒーを味わいながら気の向くままに綴ってみるのも乙なものですな…!
ニブが14金のモデルもあります。こちらは少し価格が安くなっていますよ!