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アイドロッパー式の万年筆を初体験!ワンチャー『クリスタル万年筆』

アイドロッパー式のクリスタル万年筆

アイドロッパー式の万年筆

万年筆のインク補充方式にはいろいろ種類がありますが、一般的に広く普及しているものは『カートリッジ式』と『コンバーター式』の2種類に分けられます。

  • カートリッジ式…ケースに最初からインクが充填されており、インクがなくなったらケースごと交換。詰め替えが簡単。
  • コンバーター式…万年筆に装着することでインク瓶からインクを吸入できるようになる。吸入する手間はかかるものの、いろんな種類や色のインクが楽しめる。

またカートリッジ式とコンバーター式の両方が楽しめるタイプを『両用式万年筆』と呼び、kakunoやsafariといった多くの万年筆で両用式が採用しています。

さてさて、カートリッジ式もコンバーター式もどちらも特徴があり「インク補充方法が選べるのも万年筆の面白いところだよねー!」と思うのですが、共通してやや不満に感じるところはインクの内蔵量が少ないところです。万年筆って使っているとガンガンインクが減ってすぐに補充が必要になるんですよねー!

もっとたくさんインクが入ればいいのですが…。

そんな万年筆の悩みを解決してくれる『アイドロッパー式』というインク補充方法の万年筆があるのですが、アイドロッパー式の万年筆はあまり日本国内では出回っていないため輸入しないとなかなか手に入れられないのではないかと思っていました。しかしなんと大分県にある『ワンチャー』というの会社でアイドロッパー式の万年筆を扱っているらしく、今回そのアイドロッパー式万年筆『クリスタル万年筆』をお譲り頂きました。本当にありがとうございます…!

ワンチャーの『クリスタル万年筆』のレビューを兼ねて、アイドロッパー式万年筆について綴っていきます!

ワンチャー『クリスタル万年筆』

開封

ワンチャー クリスタル万年筆

というわけで、こちらがワンチャーのクリスタル万年筆になります。何だか不思議なパッケージに包まれており、伸縮性のあるビニールみたいな膜で内蔵物がピタッと挟まれておりました。

クリスタル万年筆一式

開封してみました。カートリッジだけでなくコンバーターも購入した時点で付いてきます。

ニブは鉄ニブで、軸はアクリル製で透明度の高いものとなっております。

こちらはファイアーオパールという色になりますが、うっとりするほど美しいオレンジ色です。他にもインディゴサファイア(青)エメラルド(緑)ライトスモークトパーズ(黄色)スモーキークオーツ(褐色)と合計5種類のカラーラインナップとなっています。どのカラーリングも名前の通り宝石をイメージしたカラーで、まさにクリスタルのごとく美しい色です。

他のカラーはワンチャーの公式サイトから確認できます。
ワンチャー『クリスタル万年筆』

アイドロッパー式万年筆とは?

コンバーターもカートリッジが付属されていますが、しかし今回はどちらも使いません。

ではどのようにしてインクを補充するかと言いますと…

アイドロッパー式万年筆

アイドロッパー式は胴軸に直接インクを入れていきます!

通常コンバーターやカートリッジを使用した場合、胴軸には何も使われてない空間が生まれてしまいますが、アイドロッパーは胴軸そのものをインクタンク化するのでたっぷりインクが入るのです

スポイト

ちなみにインクの補充にはスポイト(アイドロッパー)を使います。こちらのスポイトはクリスタル万年筆に付属のものです。

インクをスポイトで吸う

スポイトでインクを吸引しまして…

アイドロッパー式は軸にインクを直入れ

ドバァ!っとたっぷりインクを入れていきます!

今更にはなりますが、スポイト(アイドロッパー)でインクを補充するからアイドロッパー式と呼ばれています。

インクが漏れるのでは…?

インクをたっぷり入れる

軽くスポイト2回分インクをクリスタル万年筆の胴軸に補充しました。我ながら「たっぷり入れてやった!」という満足感があります。

綿棒で拭き取り

縁についたインクは綿棒で拭き取っておきました。

さて…これだけインクを入れて、しかも胴軸に直接補充したので如何にもインクがだばだば漏れてきそうな気がしますが、もちろん漏れないようにしっかりと対策されております

クリスタル万年筆 気密材

首軸部分に黒い輪っかがついていますが、要するにこの輪っかが水密性を高めて、胴軸と首軸の隙間からインクが漏れないように防いでくれるわけです!

インクたっぷりアイドロッパー式

胴軸と首軸の間からインクが漏れてくる心配がありませんので、胴軸にたっぷりインクを補充できます!

クリスタル万年筆の書き味について

アイドロッパー式のクリスタル万年筆

インクもたっぷり補充しましたら透明軸が黒軸みたいになりましたね!笑

ちなみに胴軸はかなり厚めのアクリルレジンだったのですが、厚みを感じさせないほどインクがたっぷり入っているように見えます。

クリスタル万年筆で書いてみる

キャップが大きめのため、書く際にペン尻にキャップを被せると、握ったときに安心感のある重みを感じます。

ニブ

ニブは鉄ニブです。

これまで使ってきた鉄ニブの万年筆はカリカリと硬めの感触で鉛筆に近しいものが多かったのですが、ワンチャーのクリスタル万年筆は果たして…。

クリスタル万年筆の書き味は鉄ニブにしてはやや柔らかめに感じました。太さはFながら、濃い線ではっきりと書くことができます。

ややクッション性のあるペン先の感触が良くてついつい書きたくなってしまいますね。これは楽しい!

線の太さ

線の太さはサファリのEFとだいたい同じくらいですね。cocoonのFと比較すると太く感じます。いやーcocoonのFは細すぎですな!笑

しばらく使わなくてもインクが乾かない

キャップの中にバネ付きのインナーキャップが搭載されており、ペン先の乾きを防いでくれます。つまりキャップの中にキャップが更に内蔵された二重キャップということですね!

プラチナ万年筆の『プレジール』や『センチュリー』に搭載されているスリップシール機構同様、クリスタル万年筆でもしばらく使っていないとインクが乾いてしまうという万年筆の問題が解消されていますたっぷりインクを入れているからこそ、放置しておいてもインクが乾いていかないのは嬉しいですね!

蛍光色の万年筆インクを入れると面白いかも

気泡すら愛おしい

今回は愛用している万年筆インク(PILOTの竹炭)を使いましたが、透明軸でインクがたっぷり入るのであればもっと鮮やかな色のインクを入れてみると面白そうですね。

それこそ蛍光色のインクを入れたら万年筆なのにインテリアとしても使えそうな美しさになりそうですな…。インクを使い切ったら試してみます!

最後に

アイドロッパー式万年筆を初めて使ってみましたが、書いても書いてもまだまだインクが残っているのでものすごく安心感があります。また胴軸が透明なアクリル製なので、インクの残量がひと目で分かるのもいいですね!

首軸やペン尻が宝石のように美しく、デザインもうっとりするほど。

書き味も良く、やや柔らかなニブの感触がいい感じでついつい何かを書きたくなります!

団子

デザインも書き心地も良し!
そしてアイドロッパー式の強み、インクをたっぷり補充できるという点が何よりも嬉しいですね!

 

アイドロッパー式万年筆の新作も!

団子

今回ワンチャー様からクリスタル万年筆の試供品を譲り頂き紹介してきましたが、なんとアイドロッパー式万年筆の新作もあるということですので、その画像の使用許可を頂きました!ありがてぇ…!

こちらは『リュウコウ』というモデルの万年筆になります。クリスタル万年筆同様にカートリッジ、コンバーター、そしてアイドロッパー式に対応しています。

大きな違いはデザインで、クリスタル万年筆はテーマカラーとブラックを組み合わせたデザインでしたが、リュウコウではテーマカラー単色となっております。これもまた美しいですね…!

カラーはサンシャインオレンジフォレストグリーンブルーモーメントの三色になります。

団子

美しいデザインの万年筆が欲しい人、アイドロッパー式の万年筆に興味がある人は是非購入してみて下さい!
リュウコウはワンチャーの公式サイトから購入できますよ!