文房具漫画『ぶんぐりころころ』
文房具が好きなので周に一回は東急ハンズやLoftを見て回ったり、モノマニアやDIMEといった雑誌を読んだり、他の文具ファンのブログにも目を通すようにしたり…。要するに情報を仕入れるためにアンテナを張り巡らせているのですが、そんな中で文房具漫画も増えてきていることを知ったので、いったいどんなものなのかと気になり『ぶんぐりころころ』という漫画を読んでみました。
先に感想から書いてしまうのですが、まるで文房具のガイドブック的な漫画で、作者の文房具愛に満ち溢れていました。またコントのようにテンポのいい漫画で、文房具とギャグを楽しめる面白い漫画でした。
実在する文房具を紹介
ぶんぐりころころ(安藤正基/講談社)1巻 P.28
ぶんぐりころころは実在する文房具を登場します。ラインナップは幅広く、フリクションボールやハリナックスといった個性的な文房具から、MONOやマジックインキといった超ロングセラーのド定番文房具も出てきます。
ヒロインで文具店店員の柿心地さららが文房具に無頓着な先端テクノに対して文房具を紹介していく(というか叩き込む)のですが、この紹介がまるでガイドブックのよう。作者が昔バイト先で文房具を扱っていたということで、各文房具の魅力や特徴をしっかりと押さえた漫画になっています。ここに作者の文房具愛を感じられました。
また文房具メーカーから協力を得ながら連載しているので、各話の最後にはメーカーの広報担当のコメントまで掲載されています。本編とおまけ、どちらを読んでも物欲が掻き立てられる漫画です。
コントのようなテンポ
ぶんぐりころころ(安藤正基/講談社)1巻 P.15
文房具の面白さが伝わってくるのがぶんぐりころころの特徴ですが、コントのようなテンポの良さも魅力的。
ヒロインのさららが文房具を使ってテクノをおちょくったり、痛烈な一撃を浴びせたり。それに対してのテクノのツッコミやリアクションがいちいち面白おかしいのでスイスイ読むことができます。コロコロコミックで見かけたことのあるようなリアクションで、見て思わずニヤリとしてしまいます。
ちなみにギャグ以外にもちょっとしたお色気シーンもあり。ムチムチボディがいやらしいのなんの…。
文房具ガイドブック的な漫画として期待!
最近発売されたものからロングセラーまで、1巻から幅広い文房具が登場したぶんぐりころころですが、2巻以降でもいろいろな文房具を紹介していってほしいなと期待しています。実在するものを紹介するタイプの漫画はネタ切れが心配ですが、日本国内だけでも文房具は数多存在しているのできっと大丈夫なはず…!
ストーリーのテンポも良かったのでギャグの方にも期待しています。文房具の紹介とはいえ漫画なので、テンポ良く読めることが何よりも大事。
文房具のガイドブック的でコメディ漫画として今後も期待大です!