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木軸の製図用シャーペン、パイロットの『S20』をレビュー。木材ならではの高級感が漂う一本です!

S20

私が文房具において一番こだわりたいのが実用性…つまり『使いやすさ』。特にペンにおいては、中学時代に「字が汚いから書きやすいペンで何とかできないか」と思い立ってから実用性を重視しています。

ただ社会人になってからは金銭的に余裕も出てきたとか、仕事でお客さんの前でペンを取り出す機会が増えたからか、デザインにもこだわるようになりました。実用的でデザインもいい、そういった文房具に魅力を感じています。

そういった理由で、現在シャーペンについてはPILOTから発売されているS20というモデルを使っています。木軸の製図用シャーペンです。

S20を個人的に三行でまとめてみると…

  • 低重心で書きやすい
  • デザインが渋くてかっこいい
  • 木軸で使えば使うほど手に馴染んでいく

というわけで今回はS20の魅力を紹介していきます!

製図用シャーペンでありながら木軸の魅力が溢れるシャーペン

木製でデザインが渋い

パイロット_S20_01

S20は木材(カバ材)製の製図用シャーペンです。製図用シャーペンといえばローレットグリップを搭載した金属軸でメカニカルなデザインのものが多く、他ではほとんど見かけません。

木目がくっきりと見えているのですが、これが渋いんですよね。木製だからこそ感じられる「生」が、S20に感じられます。

木材を筒状にくり抜いている

ペン先の金具(口金)を外してグリップ部分を見てみると、筒状にくり抜かれた木材になっているのが分かります。

これだと一見耐久性に不安がありそうに見えますが、S20の軸に使われている木材には樹脂が染み込ませてあり耐久性が確保されています。

製図用シャーペンらしい、細身ですっきりとしたフォルム

パイロット_S20_02

製図用シャーペンらしくペン先が細いパイプ型で、ペン先が見やすく定規が当てやすくなっています。また口金は光沢のないマットな質感で上品に感じられます。

そして細身ですらっとしたフォルム。そのフォルムをじっくり見ていきますと、ペン先から中心部分にかけて僅かながら膨らんでいきます。ペン中央部分よりもペン先側の方が若干細くなっているんですよね。

パイロット_S20_03

そして中央からペン尻にかけては一気に細くなっています。

この形状が握りやすく、S20の書きやすさにも繋がっているのです。

硬度表示

パイロット_S20_04

また製図用シャーペンらしく、硬度表示もついています。

ペンケースにシャーペンをこれ一本しか入れていない私にとっては今でこそあまり使用機会がありませんが、複数のシャーペンと芯硬度を使い分けている人にとっては便利な機能です。

唯一気になるポイントが「ロゴ」

S20のデザインはこの上なく気に入っているのですが、ただ一つ気になるのが「ロゴ」です。

パイロット_S20_05

胴軸のリングに記載されているこちらのロゴは、刻印ではなく印刷。故に使い続けていると剥げてきます。

パイロット_S20_06

私のS20は使い始めてまだ1年も経っていない状況ですが、既にロゴとは反対側に印刷されている「JAPAN」の「J」の字が若干剥げてきています。

全部剥がれてしまえば気にならなくなるのでしょうが、それまでは何だか中途半端な感じに…。これが刻印ならば更に上質な感じになっていたのになー!と思うわけですよ!

S20の握り心地と書き味

木軸ならではの質感と、これからの変化に期待が膨らむ

パイロット_S20_07

金属軸のペンのようにヒヤッとした冷たさがなく、木の温もりを感じられます。冬場は特に「温もりがある喜び」を指先と手に感じます。

握ったときの軸やグリップの感触は、ザラザラとした木の質感。今はまだペン自体が若いのでザラザラとした質感ですが、日を重ねていくことで経年変化してまた感触が変わってくることでしょう。木軸だからこその経年変化があります。

徐々に変化していく…つまり少しずつ自分の手に馴染んでいくのですが、これが楽しみで仕方ありません!

低重心でペン先が安定する

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S20は低重心…つまりペン先の方に重心が寄っています。

それ故に筆記の際にペン先が安定しやすく、またペン先に重心がかかるため手に込める力を抑えながら書くことができます。軽い筆圧でもしっかりとした筆記が可能です。

S20を握る際は筆記面とペンを垂直に近い角度で握ると、ペン先にしっかりと重心が乗ってより軽い筆圧でしっかりと書くことができますよ!

木軸ならではの風合いと高級感が魅力な製図用シャーペン

パイロット_S20_09

私はS20を使い始めてまだまだ日が浅いのですが、

  • 低重心で書きやすい
  • 木製ならではのデザインが渋くてかっこいい

S20は低重心でペン先にしっかりと重心が乗り、軽い筆圧でも書きやすいシャーペンです。

そこに木軸ならではのデザインが合わさり、渋くてかっこよく高級感のあるペンとなっています。金属製のメカニカルな製図用シャーペンも好きなのですが、S20は木だからこその「生」や「温もり」を感じます。

そしてこれまで使用した木軸ペンで感じてきた、

  • 木軸で使えば使うほど手に馴染んでいく

経年変化をこれから実感していき、自分の手に馴染んでより書きやすいシャーペンになっていくのが非常に楽しみで仕方ありません!

木軸ならではの良さと経年変化していくことの楽しみ、そして製図用シャーペンの書きやすさと実用性が合わさった、魅力的なシャーペンです!