モバイルPCに求めるものと言えば、個人的には何よりもまず携帯性を重視しており、とにかくカバンの中に入れても邪魔にならずそれなりに軽いものが正義と考えていました。
スペックについては主にブラウジングや文章作成ができるレベルで良いという考えで、そのためこれまではハイスペックなモバイルPCを持つことはありませんでした。
ただそうは言っても良いツールを使いたい気持ちはあり、たまに家電量販店で各メーカーのフラグシップモデルを見ては、そのモデルを使っている自分を想像してみたり…。
そんな感じでこれまでハイスペックなモバイルPCを手にすることがなかった私ですが、なんとなく登録していたDellのアンバサダープログラムで「XPS 13 Plus」を貸し出してもらえることになり、約1ヶ月使う機会がありました。
この記事ではDell「XPS 13 Plus」のレビューを綴っていきます。携帯性はもちろんのこと、独特で美しいデザインでありながらしっかりと使いやすい、魅力たっぷりのモバイルPCでした!
スペック
OS | Windows 11 Home / Pro |
CPU | Core i5-1240P / Core i7-1260P |
RAM | 16 / 32GB LPDDR5-5200 |
ストレージ | 512GB~2TB PCIe Gen4 |
グラフィックス | Iris Xe グラフィックス(CPU内蔵) |
ディスプレイ | 13.4インチ(16:10) |
通信 | Wi-Fi 6、Bluetooth v5.2 |
インターフェイス | Thunderbolt 4 × 2 (USB PD充電 / 映像出力対応) ※USB Type-C |
本体サイズ | 295.3×199.04×15.28mm |
重量 | 1.23kg |
バッテリー | 3セル 55Whr |
デザイン
無駄のない外観
まずはXPS 13 Plusの外観から見ていきましょう。
見た目はシンプルで、本当に無駄のない洗練されたデザインです。
本体はアルミ製。手に持つと重くはないものの、剛性がしっかりと感じられます。
表面はマットな質感で、指紋がほとんど目立ちません。
裏側のど真ん中にはXPSのロゴがドンと構えています。
裏面左右にスリットが並んでいますが、こちらはスピーカーです。
排熱用の通気口は裏側にはなく、キーボードとモニターを繋ぐヒンジの間にあります。
スピーカーのスリットしかない分、裏面もすっきりとした見た目になっています。
両側面のインターフェイスはThunderbolt(USB Type-C)が左右にそれぞれ1つずつあり、かなり割り切った仕様になっています。
拡張性が気になるところですが、モバイルPCということもあって基本的に外で使うことが多く、正直2つあれば困りません。どうしても2つで足りないという方はドックを携帯しておきましょう。
一見不思議なキーボードとタッチパッド
XPS 13 Plusで最も特徴的なのがキーボートとタッチパッドです。
ファンクションキーが物理キーではなく、タッチ方式となっております。
テキスト入力していないときはファンクションキーのバックライトが消え、かなり違和感のある見た目となってしまいます。ただ実際使ってみると一般的なキーボード同様に使えるので、とりあえず慣れだろうなーと感じるところです。
そしてXPS 13 Plusにはタッチパッドがありません!
…といってもあくまでタッチパッドが無いように見えるだけで、実際にはそこにタッチパッドが存在します!
他のノートPC同様、パームレストの中央部分がタッチパッドになっており、XPS 13 Plusではパームレストと一体化することで目立たなくしています。
このパームレストがしっとりした質感で触り心地がよく、指でタッチパッドを操作しているときも非常に気持ちいいのが嬉しいところです。
使用感・レビュー
キーボード
さてここからは実際に使ってみた感想を綴っていきます。
まずはキーボードですが、個人的には使いやすかったのですが、如何せん独特なキーボードなので使う人を選びそうな気がします。
キーピッチは広めの19ミリ程度で、タイピングしてみて広さにはかなり余裕を感じられました。ただ隙間のないキー配列となっており、人によっては2つのキーを同時に押し込んでしまう等の誤入力をしてしまうのではないかと思いました。
またキートップに少しくぼみがあり、指にフィットして心地よくタイピングできます。
ストロークは浅めですが、しっかりと押し込んでいる感覚があります。また打鍵音は小さく、静かな場所でも使いやすいキーボードです。
ディスプレイ
今回お借りした端末はディスプレイがOLEDのモデルでしたが、とても色鮮で、特に明暗が美しく映し出されます。「黒色がこんなにも美しいなんて…」と思うくらいには暗い色が印象強く感じられます。
ドットも非常に細かく、ブラウザで細かな文字を読んでいても目が疲れにくいと感じます。
快適さ
今回お借りしたものなのでベンチマーク等の数値的なデータを出すことができずに申し訳ないのですが、抽象的ながら個人的な使用感についてまとめたいと思います。
主な用途としてはブラウジングや文章作成であったり、Youtube等で動画を視聴するといった使い方をしてきましたが、この程度の使い方なら全くもってもたつくことがありませんでした。
挙動が重いとか動作が遅いと当然気が散るわけですが、モバイルPCとしてハイスペックなXPS 13 Plusは上記のような使い方なら余裕のノンストレスです。ディスプレイの見やすさやキーボードの打ちやすさと相まって、とても快適に使用できます。
ただ一つネックだと思ったのが、バッテリーの持ちです。CPUやOLEDの消費電力が大きいためか、満充電の状態でブラウジングや文章作成、動画視聴をしていたら6時間程度で電源が落ちてしまいました。
せめて8時間くらいは持ってくれるとありがたかったのですが、スペック故にこればかりは仕方ないのでしょうか。
まとめ
XPS 13 Plusのレビューをまとめるとこんな感じ!
- 無駄のないデザインが美しい
- キーボードのクセが強いが使いやすい
- ハイスペックでネットや文章作成、動画視聴なら余裕のノンストレス
- ただし充電持ちだけ気になる
充電持ちだけはどうしても気になるところですが、デザインとスペックは大満足のモバイルPCでした。特にデザインは他社メーカーと見比べてもかなり特徴的で、近未来的な外見が目を引きます。
また上の方で「独特なキーボードで使う人を選びそう」と書きましたが、これがXPS 13 Plusの良さでもあり、実際に触れてみるとその作り込みにきっと感動すると思います。キーピッチといい、キートップのくぼみといい、ツールとしてとても絶妙に作り込まれています。
携帯性に優れ、デザインと使いやすさを兼ね備えた、魅力たっぷりのハイスペックモバイルPCでした!